目黒寄生虫館体験記

「世界でただひとつの寄生虫博物館」に行ってきました！

目黒駅西口を出て、目黒通りをひたすら歩きます。 まだかな～って不安になり始めた頃、やっと左手に現れます。 （一見普通のビルなので通り過ぎてしまわないように♪）

目黒寄生虫館は、医学博士　亀谷了（1909-2002）の創意と私財投入により設立運営され、1957年、寄生虫の研究機関として文部省から財団法人の許可を受け、その後は学会、官界、民間有志の協力でなりたっているそうです。

なので・・・、
入館料は無料ですが、入り口右手には、募金箱が置いてありますので、みんなで寄付をしましょうね(^-^)

館内は、思ったより小さいなーという感じ。広～い博物館を想像して来てはいけません。1Ｆ・2Ｆと展示物があり、アッと言う間に見終わってしまいます。
でも、ひとつひとつジックリ見てみると結構見ごたえありますよ！
ジックリ見れたらの話ですが・・・(^o^;

寄生虫館を見に来る人達は、以前は研究者や医学部の学生さんなどが多かったそうですが、今ではカップルでの来館も増えてるとの事で、変わったデートスポットとして紹介されたりしてます。観光バスまでとまるようになったとか・・・
興味本位の来館者が増えた事は確かだとしても、寄生虫に興味を持つ事は予防の面でも大切な事だと書かれています。

ところで、寄生虫って言うと、どんなイメージありますか？
私は、寄生虫って聞くと「私の事？」なんて思ったりもします。
なんたって私は、パラサイトシングルですからねー　

・・・じゃ、なくって～(^^;;

寄生虫と言うと、やっぱり数年前に流行ったサナダムシ！！
ナオミ・キャンベルなどTOPモデルの「サナダムシダイエット」が有名になりましたよね。実際効果があるのか無いのか・・・。

＜8.8ｍのサナダムシ＞

2Fにある8.8ｍのサナダムシの標本！
この館の目玉です。

たまたま幼虫がいたマスずしを食べた男性のおなかの中で成長してしまったそう(^o^;
患者さんに自覚症状はなかったそうです。
（サナダムシは自覚症状はない）

埼玉県の女子高生の例では、8匹のサナダムシ合計の長さ45ｍがお腹の中にいたそう。さすがにこれは自覚症状があり、腹痛に悩まされてたそうですが・・・（￣□￣；）！！

←こちらは、上の写真のアップ版。

左上の白い矢印の先が、サナダムシの頭です。広いヒダヒダが体です。

真田君、意外と小顔です！

寄生虫は、他の生物に宿ることによってのみ生存出来る生き物です。
宿主とともに仲良く？寄生生活を送ります。だって、宿主に悪影響を与えたり、自分が寄生することによって、宿主が死んでしまったら寄生虫自身も死んでしまうのですから。
なので、普通は寄生虫は宿主にけっして迷惑はかけないのです。
が、稀に間違った宿主に寄生してしまう事があります。
それを「迷入」と呼び、寄生虫が怖いのは迷入が起こった時なのです。

＜館内の案内＞
1Ｆには寄生虫＆宿主の標本が展示してあります。
寄生虫だけだったらまだマシですが、宿主までホルマリン漬けは、目を覆うものがあります。（だって気持ち悪いんですよ～）
目に寄生された海ガメの首やら、フクロウの内臓やらが寄生虫と一緒にホルマリン漬けされてます(>_<)
では、写真をご覧下さいまし。

人間の内臓の中に住む寄生虫の標本が分かりやすく展示されています。

2Ｆには、過去の研究や、世界の寄生虫が媒介する病気など、標本とパネルを使ってわかりやすく説明されています。
寄生虫に体を侵されてしまった人達の写真が展示されてありますが、こうゆうのを見ると、寄生虫って怖いんだな～って思いますね。

そして、2Ｆにはちょっとしたミュージアムショップがあります。
寄生虫Ｔシャツや携帯ストラップ、本物の寄生虫が入ったキーホルダーなんかもありました(^o^;　
ホストカードは、送る人を選ばないと・・・って感じのグロい写真でした（笑）

こちら、サナダムシＴシャツ！￥2900

他、パラサイトＴシャツや、標本ビンＴシャツ、立体サナダムシトートバックなどもあり、お土産に喜ばれそうですね♪（笑）

他にも寄生虫館に訪れた人が自由に書き込める感想ノートがあったりして、これを読むのもなかなか面白いですよ！
興味本位で行ったとしても、案外はまってしまう人いるのではないでしょうか。
私のように特に興味なんて全然なかったのに、レポートに書くために寄生虫の勉強をしてしまう人もいるかもしれせん！？

それと、最後に今回寄生虫博物館で私が購入した本を紹介します。
「寄生虫館物語―可愛く奇妙な虫たちの暮らし」です。まったく興味がなかった私でも、とても面白くドンドン読めてしまいました。

寄生虫は身近にいます。知っておいた方がいい事もあると思うので、是非読むことをおススメします＼(^-^)／

財団法人　目黒寄生虫館
〒153-0064　東京都目黒区目黒4-1-1
03-3716-1264
入館料　　　無料
開館時間　　10時～17時
休館日　　月曜日
交通：JR目黒駅西口から徒歩15分